世界が得をすること、それは平和
世界が大損をすること、それは戦争

(2022.04.29)

春という季節は、夢、希望、憧れと相性がいい。重い服を脱ぎ、身軽になり、桜が咲き、花々が咲き競い、何もかも新しく生まれ変わるからか。

北竜台の始業式は、園庭と愛国学園で行った。「新年度の始業式は、誰もがみんな一つ大きくなり、新しい年長さん、年中さんになる日です。胸を張って、背中をピンと伸ばし、大きく深呼吸して下さい。そして、お腹の底から元気な声で、園歌を歌って下さい。大きくなって格好良くなったことをお祝いしよう。おめでとう!」と伝えた。そして、3月にいつものお花見終業式ができなかったので、お花見始業式に出掛けました。広い芝生の校庭、満開の桜、花びらが舞う中で、走り、転げまわり、汗びっしょりになるほど遊んだ。目的地でおやつとお弁当を食べる予定でしたが、コロナ禍のため、飲食はダメとのことで、帰り道の土手の上で「おやつタイム」。2月末の春探しのお散歩のときと同じ道を通ると、あの時と同じ場所で大きな青大将が、長く伸びてのんびりひなたぼっこをしていた。子ども達が集まってくると、のっそり穴の中に戻ってしまった。子ども達は、交替で穴の中を覗き込み、「また会ったね!」と挨拶していた。のどかで平和な始業式だった。

しかし、春になっても、私の気持ちは浮かない。気が滅入る。子どもの最良の季節になったのに、夢、希望より、子ども達の未来が不安である。明らかに環境破壊が原因である気候変動。2月に真夏日になったり、4月に真冬日になったり、台風までも。体調管理が難しく、体調を崩す子もいる。また、環境破壊が1因とする説もあるコロナ禍も一向に収束しない。子どもへの感染も広がってきた。子どもの家族に陽性者が出ただけでも緊張感が走る。感染防止策を徹底して「子どもの楽園」を守らなければならない。気が休まらない。世界中で手を取り合い、力を合わせて環境を守り、コロナに対峙しなければならない時に、目つきの悪い虐殺者が、隣国を侵略した。虐殺を支持する国もある。ポピリュズムと独裁国家が増えて、世界中が不安定になっている。国はリーダーで決まる。大衆は戦争と報道統制・プロパガンダで悪いリーダーの下で結束し熱狂する。戦前の日本も同じだった。戦争を起こせば、双方の大衆が犠牲になる。リーダーは、平和を守ること、戦争をしないことが責務だ。戦争を起こすリーダーは失格、人間としても失格。私達は、未来に、子ども達に責任がある。