連休の合間に、子ども達とお散歩(探検)にでかけました。図鑑と水筒を下げ、いざ出発。誰ともなく「お散歩」の大合唱に。青空に白い雲 が浮かび、空気も澄んで。新緑の中、とても気 持ちの良い日の光。探検ですから、高いフェン スを乗り越え、「私有地だから入るな」といつも追い出される広い野原を横切り、自由にのびのびと進みました。小さないろいろな野の花が咲き乱れています。子ども達は、ホトケノザ、カラスのエンドウ、オオジシバリ、オオイヌフグリ・・・等々沢山の花を見つけ、花の名前を教えてくれますが、私は、なかなか憶えられません。蝶々やバッタを追いかけ、水溜まりに大きな牛ガエルのおたまじゃくしを発見。この時期に、いつも見かける擁壁の水抜き穴のお家に住んでいる青大将は留守でした。
子ども達と散歩するのが好きです。レイチェル・カーソンは、甥のロジャーと、いつも自然界への冒険に出掛けます。自然に包まれ、風の音と草の匂い、小鳥のさえずりから、自然の神秘さや、不思議さに、目を見張る感性「センス・オブ・ワンダー」を授けて欲しいと願っています。それが人生を豊かにします。「知ることより、感じること」と、言っているだけではなく、友達とのコミュニケーションを深めるためにも、気持ちの良い野外に飛び出して欲しいと思います。野原で木の葉や小枝を一つ拾うこと、それがどの木のものか探り当てること、のんびり野の花を探したり、臭いをかいだり、小さなことから、自然と、友達と関わり、様々な遊びを広げられます。自然の美しさや変化を感じとる「豊かな感性」、何故、どうして、から始める知的好奇心を育みます。野を駆け、遊ぶことで体力や状況判断、バランス能力、調整力を身につけます。野外の広々とした空間では、心身共に開放されます。そして、他者と共感し、他者を認め、自分を肯定し、コミュニケーション能力も広がります。
園に戻ると、元気な先頭集団の子ども達が「明日も探検に行きたい!」と言いました。「明日から4日間お休みです」と言うと「えー、やだー、お休みしたくない。毎日来たい」と。こんなに子ども達に求められているとは、本当に嬉しくなりました。連休前に、カナダ在住の卒園生が、自分の母園を、自分の子どもにも、体験させたい、とやって来ました。カナダへ戻る前日、「もっとこの園で遊びたい。カナダの幼稚園よりここがいい」と泣きました。やはり「ふたば」は、世界一のこどもの楽園だったのです。(ちょっと自慢話になりました。)