「イマジン・・・想像してごらん」

(2025.12.1)

 イマジネーションは、フェイクニュースに流されず、誤った情報をうのみにせず、正しい知識をしっかり持って、考え、思い、想像することである。子ども達が、他者へのイマジネーション、自分のいる社会へのイマジネーション、未来へのイマジネーションができる人になって欲しい。

 他者へのイマジネーションは、人への思いである。こんなことをしたら、相手はどんなに傷つき、苦しむだろうとおもえることである。外国から来たというだけで、差別される人は、どんな思いで日本に住んでいるのだろうと思うこと。クラスの中で「いじめ」られている子の辛さを想像し、いじめが人間としてどんなに卑しいか思えることである。リンカーンは、奴隷の女の子が、家族から引き離され、売られていく姿を見て、こんな社会は絶対に変えなければならないと心に誓った。キング牧師は、「私には夢がある。いつの日か、奴隷の子だった黒人の子と白人の子が手を取り合って・・・」と、夢と希望を語った。思うこと、想像することが大切。人に優しいとは、人を思う、憂いることができること。いじめをする人は、他者への思いができないからだ。子ども達に他人を思える、イマジネーションを育てなければならない。

 自分のいる社会へのイマジネーションは、今、この世界、社会が抱えている問題に思いをはせることである。地球温暖化で、どういうことが起こっているか、そして、今、やらなければならないことは何か、やらなければ、この世界はどうなってしまうのか、世界のリーダであるはずの人間が、温暖化などないと、世界中でやらなければならない協定から離脱しているのに、世界は批判もしない。他国を侵略している国に対して、非難することもなく黙り込んでいる。どうせ、どうにもならない、と想像すること考えることを放棄してはならない。今が良ければ、自分が得すれば、他はどうなっても良いと思うのは、想像の放棄である。

 未来へのイマジネーションは、この社会、世界はきっと良くなると思うこと、悪いところ、改善すべき点を良くするために想像することである。想像すること、考えることは、創造することであり、より良い社会を創造することである。「どうせ、どうにもならない」ではなく、「きっと、なんとかなる」と思うことである。子ども達は、遊びの中で、何度も失敗しても決してあきらめずに、夢中になってやり、やりとげる。遊びは、自分でやりたいから、おもしろい、楽しいから、辛く、苦しくてもやりとげる。そして「辛い」ことに一がプラスされ「幸せ」になる体験をすることで、プラス思考を身につけ、考え、思い、未来に対する想像力(イマジネーション)をふくらます。